Akit Physical Therapy Association

第28回秋田県理学療法士学会 学会長挨拶

  学会長挨拶

この度、令和6年6月29日(土)に、第28回秋田県理学療法士学会を対面とwebを併用したハイブリッドで開催することとなりました。
 
今回、学会のテーマを「地域づくりは人づくり」といたしました。

秋田県の高齢化率は令和5年7月1日現在39.3%、独居高齢者の増加、家族の介護力低下、地域を支える若年人口の減少や県外流出など、地域には問題が山積しています。公的な支援策である介護保険、医療保険だけでは、これらの課題に対処することが困難となってきている現状にあります。このため、地域包括ケアシステムの構築が積極的に目指されているところです。

これまで、我々理学療法士は患者様や利用者様に直接的に理学療法を提供してきましたが、現在は意識改革や変化が求められています。

理学療法士が地域に出て活動することの重要性が強調されるようになって久しいですが、我々は人材の質・量の両面で、期待され求められていることに応えられているのか、振り返る必要があると思われます。我々を取り巻く環境を変えることは困難ではありますが、今、秋田県の未来の姿やビジョンを描き行動する時ではないでしょうか。

日々刻々と状況が変化している昨今、5年後10年後の秋田県の状況はどうなっているか、その時理学療法士はどんな役割を担っているか、地域包括ケアシステムに貢献し無くてはならない存在として活躍することができているのか。第28回秋田県理学療法士学会では、これら非常に重要な課題について、皆様とともに理解を深め、理学療法士が今、取り組むべきことは何かを検討していきたいと考えております。

日頃から地域活動でご活躍されている方々だけでなく、入院リハビリテーション等の業務にご尽力されている方々もともに、県内の理学療法士が一堂に会し、実り多い学会となることを大いに期待しております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


学会長 ジョーンズ佳子
(秋田リハビリテーション学院)

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