Akit Physical Therapy Association

第27回秋田県理学療法士学会 学会長挨拶(趣意書)

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  学会長挨拶(趣意書)

この度、第27回秋田県理学療法士学会を令和5年6月17日(土)、Webと対面を併用したハイブリッドで開催することとなりました。

今回の学会テーマは「呼吸リハビリテーションを科学する-エビデンスに基づいた理学療法計画-」とさせていただきました。

呼吸リハビリテーションの主要な対象疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD)においては、症状の進行に伴って呼吸困難が増強していきます。この症状はただ単に肺だけの問題ではなく、全身性の様々な要因が影響を及ぼしている結果だといわれていることから、COPDは全身性疾患として捉えられています。この全身性疾患の一つ一つの要因に、われわれの治療の手を加えることで、もつれからまった糸がほどけるように呼吸困難が改善していきます。幸いに理学療法士には、全身を関連づけて診ることができる能力がすでに備わっています。理学療法士であれば当たり前にできる治療法を、病態と紐づけて理解していただくことで、県内どの施設においても、急性期、回復期、維持期に応じた画一的な呼吸リハビリテーションを提供できると考えます。

WHOの発表(2019)では、世界でCOPDにより亡くなった方は約323万人で、死亡原因の第3位にランクされています。本邦の厚生労働省人口動態統計(2020)においても、呼吸器疾患で亡くなった方は17.2万人で、死亡原因の第3位にランクされ、内訳は肺炎と誤嚥性肺炎が合せて約12.1万人、COPDによるものが1.6万人でした。こういった背景からも、われわれ理学療法士が呼吸器疾患に関わることは日常的であり、確立されつつある治療法を知ることは必須で、かつ治療の選択肢を広げることが大切です。この機会に、少しでも患者さんや利用者さんの力になれるよう、皆さんと学びを深めたいと考えております。

当会初のハイブリッド開催により、県内の理学療法士が一堂に集い、会場と画面双方に熱気が伝わりあふれる27回学会となることを期待しております。コロナ禍で予測のつかない状況の中ではございますが、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

学会長 菅原 慶勇
(市立秋田総合病院)
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